デジタルトランス フォーメーション
2023.11.19
製造業におけるIoT活用検証 ~生産ラインにおける品質チェックをシステム化~
製造業(金属板加工・製造会社)
金属板を加工して金属パーツを製造するお客様をターゲットに、システム方式の検証を行いました。
SAP製品 DX導入サービス導入を検討した背景
<ターゲット>
金属板を加工して金属パーツを製造するお客様
<製造段階における課題>
①万一不具合が発生した場合、ロット単位でリコールになってしまう
②素材となる金属板を目視で品質チェックするため、人的ミスが起きる可能性がある
本課題を解決するために、IoTを活用した品質チェックを通して業務の効率化を図るための
検証作業を実施することとしました。
導入について
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- 課題に対するIoT活用方法
- 2つの課題に対し、以下のIoT活用を想定・検証しました。
①金属板を監視するカメラを設置し、画像で判断が可能な異常(変色・曇り等)を検知した場合は通知する機能を設定
②環境センサを設置し、温度や湿度などの環境情報を収集
(温度が高いと異常が発生しやすい等の条件を分析するための情報活用を実施)
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- 検証結果
- 実際のIoT環境の検証を実施し、以下の確認ができました。
①工場内の温度・湿度の定期的な取得
②カメラを用いた金属板の異常検知が問題なく稼働可能
③IoT基盤を利用した、基幹システムへのデータ連携が可能
効果について
SAP MIIを活用し、単純なIoTデータの価値を引き出せる構成にしました。このソリューションにより、
生産プロセスや装置のデータをリアルタイムで監視・分析することで、以下の効果とメリットを実現します。
→生産効率向上、品質管理強化、トラブルの予知保全、コスト削減
またリアルタイムの分析を行うことにより、迅速な対応と目視でチェックする工数の削減ができます。
IoTデータを有効活用し、未来の製造業に貢献します。
お客様の声
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- 生産管理部 担当者
- このプロジェクトは製造業における品質チェックの効率化を目指す重要な取り組みです。
金属板の製造における課題に対してIoTを導入し、実際の稼働に向けて着実な検証を重ねることで将来的には製造業のよりよい環境づくりに貢献できることを期待しています。
また、単なる技術的な検証を超えて、チームが情熱をもって取り組んでいることを評価しています。