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ニュースレター 2022.07.13

Internet Explorer11サポート終了に伴う最新ブラウザへの移行事例

背景

Internet Explorer11(以下、IE11と記載)のサポート終了

IEはWebブラウザの定番として長く使われてきましたが、バージョン11をもってサポートが終了することが決まりました。
特にオフィスでもっとも使われている通常版(LTSBおよびLTSC以外)のWindows10は「2022年6月」でサポートが終了してしまい、
そのまま使い続ける場合、さまざまなリスクを招く恐れがあります。
特に多いのが、画面レイアウト表示の崩れや今まで使用できていた機能(ボタンをクリックした際に動作する処理(スクリプト))が動作しなくなったりします。
古くに構築されたシステムでは、不具合の発生率も高く、そのたびに対応する必要があり、管理・運用の非効率化や負担増加が懸念されます。

 

 

Edgeとは

Microsoft Edge(以下、Edgeと記載)は、Windows 10から標準搭載されたWebブラウザです。(IEの後継)
OSがWindows 10以降のパソコンで、ブラウザの設定を変更していなければ、
インターネットを利用する際はMicrosoft Edgeが起動されます。
IEから全般的なデザイン変化や処理速度、安全性の向上などが行われています。

 

IE11からの切り替え

IE11のサポートは終了するものの、EdgeからIEモードを使うことで
「2029年」までの期限付き 且つ IE11の完全再現とはいきませんが
高い互換性で今までと同等の動作が可能です。
ただし次のようなデメリットがあります。

・処理速度が速くない。
・セキュリティ面の不安。
・IE11で動作することを想定していないシステムの場合、不具合発生率が高い。

上記のようなことが原因で業務に支障が出てしまう前に、
IE11の代わりになる最新ブラウザに移行する必要があります。

NSKでは「Edge対応」と致しまして、今までIE11環境で動作してシステムを
「Edge環境(最新ブラウザ)」でも正常に動作する対応を行いました。

 

 

対応したお客様①

建設業様

■規模

部門システム:56画面

■期間

・調査、動作確認に「1ヵ月」
・改修、改修後動作確認に「3ヵ月」

■調査環境

・「IE11環境」
・「Edge環境」

■NSK作業工程

・コンバート作業(サードパーティ製品面のバージョンアップ)

・調査、動作確認
「IE11環境」を正とし、「Edge環境」のレイアウトや動作の差異を確認致しました。

・不具合洗い出し
レイアウトが崩れている。
一部のスクリプトが動作しない。
Excel、pdf出力ができない。
一部ヘッダーが固定されない。
入力フォームでEnterキーを押した時の不具合(入力内容がクリアされる)
背景色が変わっていない箇所がある。
など

 

対応したお客様②

製造業(スポーツ用品)様

■規模

品質管理システム:27画面

■期間

・調査、動作確認に「1ヵ月」
・改修、改修後動作確認に「2.5ヵ月」

■調査環境

・「IE11環境」
・「Google Chrome環境」
・「Edge環境」

■NSK作業工程

・調査、動作確認
「IE11環境」を正とし、「Google Chrome環境」「Edge環境」のレイアウトや動作の差異を確認致しました。

・不具合洗い出し
音声ファイルが再生されない。
レイアウトが崩れている。
一部のスクリプトが動作しない。(エラーメッセージが出ない)
テキストエリアで最大指定桁数以上入力できる。
入力フォームでimeの制御(半角のみ入力可能など)が行えたが、全角も入力できる。
モーダルウィンドウが表示されない。
など

 

 

「Internet Explorer11、Microsoft Edge、Windows10」はMicrosoftの商標登録製品です。
「Google Chrome」はGoogleの商標登録製品です。