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ニュースレター コラム 2025.11.25

SAP Cloud ERPコラム ”第5回:プロジェクトが止まる企業・進む企業の違い 成功の鍵「Discovery Workshop」とは?”

第5回:プロジェクトが止まる企業・進む企業の違い 成功の鍵「Discovery Workshop」とは?

SAP Cloud ERP の導入では、従来の「業務要件をまとめてからRFPを出す」という進め方ではなく、
SAPの標準業務プロセス(ベストプラクティス)に“どれだけ合わせられるか”を実機ベースで検討することからスタートします。
この初期ステップが 「Discovery Workshop(ディスカバリー・ワークショップ)」 です。

Discovery Workshopとは?

SAP Cloud ERPの標準プロセスを、実際のシステム画面で体験・確認するワークショップです。会計・販売・購買・プロジェクト管理など主要業務領域ごとに該当スコープアイテムを一つひとつ検証します。

ワークショップの結果として、以下が明確になります:

  • ・実際に採用する業務スコープ(BOM=Bill of Material)の確定
  • ・拡張・連携が必要な項目の洗い出し
  • ・プロジェクト導入期間・費用の精緻な見積もり

なぜ重要なのか?

従来型ERPでは、構想策定・要件定義に数カ月をかけるケースも少なくありませんでした。しかしSAP Cloud ERPでは、「すでにある標準をどう活かすか」が前提となるため、このDiscovery Workshopが“将来像を明確化する場”として非常に重要です。

この段階で、以下がクリアになります:

  • ・SAPベストプラクティスに対する業務フィット度
  • ・想定される課題(例:法制度、拡張要件、インターフェースの有無)
  • ・ユーザー部門の理解度・協力体制の見極め

誰が参加すべきか?

プロジェクトの初期段階で以下のメンバーが参加すると効果的です:

  • ・経営層:戦略的意思決定、導入目的の明確化
  • ・業務責任者:各業務領域の実務フィット確認
  • ・IT部門:拡張・連携要件の把握と技術検討
  • ・プロジェクトマネージャー:体制・スケジュール検討

実施の流れ(例)

  • 1. 初回キックオフ(SAP/パートナーより進め方を共有)
  • 2. 各業務領域ごとのプロセス紹介と実機デモ(各領域で複数回セッション)
  • 3. 拡張・連携・非機能要件の確認(必要に応じてAPIも検討)
  • 4. プロジェクト費用と期間の目安を提示

以下のようなご要望がございましたら、ぜひ一度ご相談ください

  • ・導入スコープや期待効果を具体化したい
  • ・費用感や期間を早い段階で把握したい
  • ・社内の合意形成を進める材料が欲しい
  • ・Fit to Standardに共感しつつ、実際の業務適合を体験してみたい
Discovery Workshop ガイドのダウンロードはこちら

プロジェクト開始前に課題・要件・目的を明確化し、手戻りのない最適な設計・計画を導くために効果的な手法をご確認ください。

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