ニュースレター

2020.09.25

ニュースレター第39回:DXの前に! 既存データの管理は出来ていますか?

レガシー化した基幹システム入替の必要性

 前回、顧客のニーズ、社会のニーズを的確に、素早く把握する施策として、クラウド上でSFA/CRMを活用することを述べました。今回は、基幹業務システムのような業務全体で扱うシステムについて、データ利用の観点からシステム刷新に係る課題を見ていきましょう。

 

DXを進めるに辺り、社内データの再確認を

 DXは会社全体が課題を意識して進めていくべき事柄ですが、社内の意思疎通が取れていない、社内に蓄積されたデータは部署ごとで活用されているものの、会社全体を通しては使えていない、既存システムの保守に労力が割かれており、そこまで視野に入っていないなど、その理由は様々です。ただ、上記のような社内組織的な要因だけではそれだけではありません。実は、取り扱うデータの利用方法や現在のシステム状況等でも様々な課題があります。

既存システムのブラックボックス化

 かつてスクラッチで構築された基幹業務システム、ERPEnterprise Resource Planning)と呼ばれる業務ソフトウェアパッケージを導入したものの、度重なる改修を行って現在まで活用しているもの……各企業によって、その状況は様々かと思います。過去から現在まで、とりあえず稼働出来るから何となく使っている……そんな事が起きているかもしれません。仮に、それらのシステムの中身が見えない状況、かつ自身の手で修正出来ないとしたら。そのシステムはレガシー化していると見て良いでしょう。そして、システムがレガシー化している場合、以下のような問題が発生すると考えられます。

既存システムの度重なる改修による肥大化、複雑化

既存システムの運用保守(守りのIT)に多大なコストが発生する

日本では多くのデータや情報資産があるものの、全体最適化ではなく各事業の個別最適化を優先した背景があります。上記のようなシステムの環境であった場合、DXのような全社最適に向けたデータ利用を行ったとしても、その効果は限定的になってしまうと考えられます。

過剰品質な業務システム

全ての業務をシステム化する為、業務システム導入後もスクラッチ開発を要望する企業が国内には多い傾向にあります。これは、高度経済成長期に品質管理(QCQA)手法を積極的に取り入れ、これを元に気な力に磨きをかける[改善活動]に注力したから、と言われております。問題は、業務システム導入後も度重なる「改善活動」を行った結果、【過剰品質】なシステムとなり、レガシー化してしまったことに在ります。そのようなシステムは、担当者が退職してしまった場合、急速にレガシー化してしまいます。

 もし、既存業務システムが上記のような状況となっていた場合、要件定義を始めとした刷新は非常に時間とコストが掛かることが考えられます。では、次の基幹システムに求められるものとは何でしょうか。

これからの基幹システムに求められることとは?

上記に挙げられるような、業務システムの課題を踏まえると、以下のことが挙げられます。

ITシステムのマネジメントが可能な環境へ整えること

スクラッチで構築された業務システムやERPを導入した後、個別業務を効率化する為にそれぞれの部門が改修作業やアドオンの形で機能を追加していきました。その結果、当時の担当者こそ理解しているものの、担当者が変わることで業務ノウハウが失われる(属人化)するリスクが発生しました。今後も人手不足に悩むことが想定される中で、システムを業務に合わせて運用し続けることは難しいでしょう。そのため、既存のソフトウェアパッケージに業務を合わせることで、管理が行いやすい環境を作ることが求められるのではないか、と考えられます。近年はクラウド上で利用可能なサードパーティのアプリケーションも増えているので、基幹業務システム等をクラウド環境で利用しつつ、業務に合致したサードパーティ製のアプリがあれば利用することも一つの手段化もしれません。

 

クラウド環境を利用した基幹システムの利用

NSKはクラウド環境としてMicrosoft Azureを取り扱っております。Microsoft製品に関するご相談は勿論のこと、Microsoft Azureを通して基幹システムとの連携を図りたい、データ連携をよりシームレスに行えるか環境を構築したいといったお声がありましたら、お気軽にご相談頂けたらと思います。

参考:https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/pdf/20180907_03.pdf

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